たる

  1. こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる 桑田青虎【季語=鮊子(春)】

    こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる桑田青虎先週は春を告げる野菜「白アスパラガス」の話を書いたが、今週は春告魚の「鮊子(いかなご)」である。毎年この時期になると、関西の春の風物詩「鮊子の釘煮(くぎに)」の…

  2. 白魚のさかなたること略しけり 中原道夫【季語=白魚(春)】

    白魚のさかなたること略しけり中原道夫鮮やかなウィットである…

  3. 鎌倉を驚かしたる余寒あり 高濱虚子【季語=余寒(春)】

    鎌倉を驚かしたる余寒あり高濱虚子やはり地名の効きがよい。南…

  4. 老僧の忘れかけたる茸の城 小林衹郊【季語=茸(秋)】

    老僧の忘れかけたる茸の城)小林衹郊 今朝の信濃毎日新聞読者…

  5. 大利根にほどけそめたる春の雲 安東次男【季語=春の雲(春)】

    大利根にほどけそめたる春の雲)安東次男)大阪で生まれ育った…

  6. 夕空や日のあたりたる凧一つ 高野素十【季語=凧(春)】

  7. 鳥の恋漣の生れ続けたる       中田尚子【季語=鳥の恋(春)】

  8. 見てゐたる春のともしびゆらぎけり 池内たけし【季語=春灯(春)】

  9. 嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語=嚔(冬)】

  10. こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし 水原紫苑

  11. 干されたるシーツ帆となる五月晴 金子敦【季語=五月晴(夏)】

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