久保田万太郎
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遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】
遠き屋根に日のあたる春惜しみけり)久保田万太郎『流寓抄』晩春の日差しが、遠くに見える家々の屋根を照らしている。その光景に、過ぎゆく春をなごり惜しく感じている。俳句になじみがない人にもわかりやすいであ…
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ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪 久保田万太郎【季語=春の雪(春)】
ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪久保田万太郎(『現代俳句協会編『昭和俳…
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むかし吾を縛りし男の子凌霄花 中村苑子【季語=凌霄花(夏)】
むかし吾を縛りし男の子凌霄花中村苑子(『花隠れ』) 小学校…
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もち古りし夫婦の箸や冷奴 久保田万太郎【季語=冷奴(夏)】
もち古りし夫婦の箸や冷奴)久保田万太郎 心にも言霊はあるよ…
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散るときのきてちる牡丹哀しまず 稲垣きくの【季語=牡丹(夏)】
散るときのきてちる牡丹哀しまず稲垣きくの 牡丹は開ききった…
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詠みし句のそれぞれ蝶と化しにけり 久保田万太郎【季語=蝶(春)】
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あたゝかに六日年越よき月夜 大場白水郎【季語=六日年越(新年)】
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俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第31回】田園調布と安住敦
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松葉屋の女房の円髷や酉の市 久保田万太郎【季語=酉の市(冬)】
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あきかぜの疾渡る空を仰ぎけり 久保田万太郎【季語=秋風(秋)】
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秋櫻子の足あと【第6回】谷岡健彦
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【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#2