
【夏の季語=初夏(5月)】卯の花
空木の花のこと。五月ごろ、白い五弁の花が垂れ下がるように咲く。「花空木」とも。
雨に散るのもまた一興。「卯の花腐し」という季語もある。

【卯の花(上五)】
卯の花や盆に奉捨をのせて出る 夏目漱石
卯の花のいぶせき門と答へけり 高浜虚子
卯の花に雲のつめたく流れけり 田中裕明
卯の花やとろりとろりと神田川 近恵
卯の花や天金の書の束ね売り 安里琉太
【卯の花(中七)】
垣越しの卯の花噎せるほど盛ん 岡城ひとみ
【卯の花(下五)】
【その他の季語と】
川に佇つ五月雨傘の裏に蛾が 波多野爽波
五月雨や掃けば飛びたつ畳の蛾 村上鞆彦