
前月に刊行された俳句結社誌・同人誌の最新号から推薦句を送っていただき、一覧として掲出するコーナーです。毎月、募集していますので、ご協力いただける俳誌・結社があれば、このページをご覧ください。ご投稿は、こちらのフォームからお願いします。
また、このページの掲出句から、読者の皆さんの「推しの一句」(未来の名句となるかも)を選んでご鑑賞いただく読者参加型「コンゲツノハイクを読む」は、4月20日締切です。ご投稿は、こちらのフォームからお願いします。絶賛お待ちしてます!
コンゲツノハイク 2026年4月
(2026年3月刊行分)今月の参加結社☞「秋草」「いには」「伊吹嶺」「円虹」「海原」「火星」「かつらぎ」「樺の芽」「銀化」「銀漢」「雲の峰」「澤」「秋麗」「青山」「台北俳句会」「鷹」「たかんな」「橘」「田」「天穹」「南風」「鳰の子」「noi」「濃美」「ふよう」「街」「雪華」

「秋草」(主宰=山口昭男)【2010年創刊・兵庫県神戸市】
<2026年4月号(通巻196号)>
葱咲いて話はじめは昔かな 山口昭男
一月の渚のごとき粥炊けり 山口遼也
階段の上は青空裕明忌 宮野しゆん
新聞に馬の死のこと冬の月 高橋真美
六日かな病の話より始む 村上瑠璃甫
餅の水こぼるる子規の畳かな 藤井万里
心ざうの弁のぷるんと蕗の薹 三輪小春
「いには」(主宰=村上喜代子)【2005年創刊・千葉県八千代市】
<2026年4月号(通巻211号)>
蛇穴を出でて巻き癖残りたる 村上喜代子
行く所ありて記せり初暦 吉永寿美子
埋火や白黒つけずおくことも 木嶋純子
駅伝の走者きらきらネームかな 吉野まつ美
寒卵こつと打ち当てこくと呑む 後藤善雄
除雪車の後ろの他に道はなし 渡辺みなみ
「伊吹嶺」(主宰=河原地英武)【1998年1月創刊・愛知県名古屋市】
<2026年4月号(通巻334号)>
朧夜や内ポケットに清め塩 河原地英武
亡き人の夢ばかり見る二月かな 栗田やすし
春の雪神馬の睫濡らしたる 武田稜子
螺子といふ螺子締めあげて年の暮 加藤剛司
滄海や冬三日月の刺さりたる 野村和甚
大寒の風に一歩を踏み出せり 石川杉子
寒の水飲めば体に芯のでき 穂谷野玲子
「円虹」(主宰=山田佳乃)【1995年創刊・兵庫県神戸市】
<令和7年4月号 第376号>
動き出す方が頭の海鼠かな 吉村玲子
落ちさうで落ちぬ大岩滝涸るる 金澤正惠
雪女郎濡れたるままの下駄残し 市ノ瀬翔子
初場所や新大関の晴姿 東尚良
凍て空に持ち帰りたき星一つ 松尾裕子
今宵また後部座席の雪女 堀江恵美子
黄金の雲漆黒の初鴉 能網陽子
「海原」(代表=堀之内長一)【2018年創刊・千葉県市川市】
<2026年3月号(第76号)>
一日の凸凹きれいに小芋むく 桂凜火
重力の秘めごとゆるび露けしや 川田由美子
ひよこ豆記憶をつまむ良いものを 北條貢司
りんどうとわざとしあわせそうに言う こしのゆみこ
ペガサスの羽生えてきたミモザの日 小林育子
囀りや人のいつしかよちよちす 三枝みずほ
目覚めてもまだ少女だった日の樹雨(きさめ) 遠山郁好
「火星」(主宰=山尾玉藻)【1936年創刊・大阪府大阪市】
<2026年3月号(通巻1034号)>
寒蜆小石の音に量られし 山尾玉藻
その下を水音逸る竜の玉 大山文子
十二月八日屋台にげそ焼く香 山田美恵子
物流は夜を働くクリスマス 蘭定かず子
松迎脚絆しつかり巻きあげて 坂口夫佐子
煤逃の拾うて来たる鹿の角 するきいつこ
干鮭やいのちを叫ぶ貌のまま 五島節子
「かつらぎ」(主宰=森田純一郎)【1929年創刊・兵庫県宝塚市】
<2026年3月号(通巻1155号)>
宝恵駕籠の動けば人並の動く 森田純一郎
こもかぶり賤しからざる寒牡丹 平田冬か
過客をばカフェに眺むる翁の忌 村手圭子
馬場小春さながらメリーゴーランド 山本ヒロ子
短日の窓際はみな予約席 清水寿恵子
手袋のピンクとピンク手話弾む 糸賀千代
着膨れて鯖街道の列に付く 青山 大
「樺の芽」(主宰=粥川青猿)【1967年創刊・北海道帯広市】
<第55巻第4号(通巻593号)>
からっぽの倉庫の口開く多喜二の忌 粥川青猿
白鳥の逆立つ首を畳まれず 江波戸明
梟の声ふかくあり君の死後 鎌田文子
踏めば泣く雪をうべなひ北に住む 松尾一子
数の子のつぶつぶ口中諭しけり 伊藤朝子
かぼちゃ喰う大きな抱負かたりつゝ 村川三津子
天狼や愚かな地球睨みをり 山口武雄
「銀漢」(主宰=伊藤伊那男)【2011年創刊・東京都千代田区】
<2026年4月号(通巻184号)>
花ひひらぎ薄きが似合ふ死化粧 唐沢静男
夕されば師亡きひと日の返り花 谷口いづみ
初湯して母を葬りし身を解く 飛鳥蘭
なめろうとんとん俎始かな 佐藤栄子
あぢさゐの枯れ切つてなほ毬なせり 鈴木てる緒
山眠る眠らぬ獣さまよへり 萩原陽里
飛石のほどよき間合水仙花 半田けい子
「銀化」(主宰=中原道夫)【1998年創刊・東京都港区】
<2026年4月号(通巻331号)>
月呼ぶかいつぽんにして暴れ梅 中村堯子
寒海鼠鳴らぬ楽器のごと並ぶ 橋本喜夫
ぽつぺんのぽつとぺんとの間の力 三村凌霄
エレベーター閉づ御慶をかみしまま 渡辺知美
やまかはに二度寝を誘ひ春の雪 柳川大亀
物遠き海来てみればただの冬 辻本鷹之
吾の至宝ぼろ市にあり愉悦愉悦 空井美香
「雲の峰」(主宰=朝妻力)【1989年創刊・2001年結社化・大阪府茨木市】
<2026年3月号(通算417号)>
白菜の四つ切余す二人かな 高野 清風
穏やかに励まし給ふ初電話 河原 まき
ささやかなる嘘育てをる懐手 島津 康弘
年迎ふ積木つむごと歳重ね 宇利 和代
鼓滝の名をもて響動む冬の水 野添 優子
秒針に遅れぬやうに毛糸編む 岡田ひろ子
手毬唄娘もやがて母親に 髙橋 保博
「澤」(主宰=小澤實)【2000年創刊・東京都杉並区】
<2026年3月号(通巻312号)>
大寒の欅巨樹日のなかにあり 小澤實
手をつなぎ入るるポケット懐炉温し 松川みゆき
ロッカー十故障は五つ年詰まる 松戸弥生
ソーセージ落つやどんどに焙る前 福原桂子
玉子割りおでんの汁にうす濁り 鈴木弥佐士
賀状に輪ゴム社員の名ごと仕分けせる 深井十日
初風呂の別府温泉入浴剤 仲摩曜子
「秋麗」(主宰=藤田直子)【2009年創刊・神奈川県川崎市】
<2026年3月号(通巻186号)>
廃船は錆を鎧へり寒の凪 藤田直子
殉教の島を遥に鶴舞へり 川路惠子
初春や江戸の母なる隅田川 塚原涼一
踞る鶴を離れぬ鶴一羽 渡邊りつ子
鯛焼を買ふ列に居てうら寂し 長尾博
誰彼も寄る辺なき無きもの雪降れり 岡田佐保子
臨界の制御狂うて雪女郎 堀米義嗣
「青山」(主宰=しなだしん)【1982年創刊・神奈川県横浜市】
<2026年3月号(通号520号)>
階段を軋ませ春の人となる しなだしん
飛花落花もてつつまるる吉野山 井越芳子
冬木いま命はぐぐむ姿かな 嶋 玲子
口紅の無色透明文化祭 水谷由美子
電波塔の切つ先秋の雲を刺す 山本洋子
転勤の家族見送る雛の日 入部美樹
囀や筆を洗へば彩流れ 坂東文子
「台北俳句会」【1970年設立・台北市】
<2025年11月号>
清秋の名をそのままに今日の空 廖運藩
外つ国ゆ孫二人来る秋日和 高淑慎
朝霧を揺る揺る人魚泳ぎきる 木下真子
ミサイルの利点欠点クリスマス 貴田雄介
ドン・ホセの殺意に揺らせ白桔梗 林建銘
泡立草一人のためのドア開く 奥瀬昭幸
関西弁の異人の牧師泡立草 松浦悠然
「鷹」(主宰=小川軽舟)【1961年創刊・東京都千代田区】
<2026年4月号>
とびついてぶら下がりけり草氷柱 小川軽舟
枯園やちちと鳴きつれ雀発つ 岩永佐保
冬晴の公園いつのまにみらい 南十二国
寒雀夕べ切火のこゑ発す 山下桐子
九十からは笑上戸よ年酒酌む 山地春眠子
寒菊や頼政仕舞ふ面簞笥 西山純子
棹立ちの馬やふぐりに初日浴び 林山任昂
「たかんな」(主宰=吉田千嘉子)【1993年創刊・青森県八戸市】
<2026年3月号(通巻399号)>
料峭や錆びつくものに我が手指 吉田千嘉子
蛸壺の口ほうほうと吹く乾風 草野力丸
蕎麦搔や父の孤独を今にして 野村英利
まねき猫並ぶ師走の陶器市 岩村多加雄
ぐるぐると回遊魚めく年の市 佐藤霜魚
凍つる夜や思ひ出までも壊す地震 村田充子
舫ひ綱鳴かせ矢となる飛雪かな 河村仁美
「橘」(主宰=佐怒賀直美)【1978年創刊・埼玉県久喜市】
<2026年4月号(通巻580号)>
座布団の厚みにゆるる賀客かな 栗原ヒサエ
電線の途切るる沢や斧始 沼尾將之
賢治読むための揺り椅子暖炉燃ゆ 吉田孝子
一月や八頭身の影賜ふ 神澤實枝
初風や馬駆足の湯気立てて 田中久美子
霜焼や妣より長き足の指 秋山みち子
日向ぼこふた瘤駱駝のやうに居る 関洪石
「田」(主宰=水田光雄)【2003年創刊・千葉県市川市】
<2026年4-5月号(通巻265号)>
買初のスーツケースとフロリダへ 井上圭子
アメリカの米を研ぎをる去年今年 フォーサー涼夏
いま蹴りし小石が飛んで狐火に 草子洗
大寒の水もちあげて顔洗ふ 佐藤千恵子
高々と雪吊の空仕上がりぬ 渡辺恵子
となり空きさみしき冬の電車かな 首藤静夫
靴紐のすぐにほどけて神の旅 髙野里枝
「天穹」(主宰=屋内修一)【1998年創刊・東京都渋谷区】
<2026年4号(通巻338号)>
車椅子のひとも連れ立つ初詣 佐々木建成
子に残す荒れたる田畑余寒なほ 山口美智
悴む手悴む母の手が覆ふ 籠田幸鳴
寒椿薄きルージュの妻に供花 斉藤雅はる
この吹雪苦にせずちやんと句にしよう 立道すみ女
風花を連れて花屋の荷が着きぬ 米田由美子
冬銀河の欠片窯変天目に 上村百香
「南風」(主宰=村上鞆彦)【1933年創刊・東京都葛飾区】
<2026年4月号(通巻989号)>
水仙花書いて息して息して書く 若林哲哉
鏡餅飾る始終を正座の子 上田和子
おのれ撒く塩を見上げて初相撲 市原みお
どの遺影からも見えゐる鏡餅 稲葉守大
七種や母との記憶母に無く 延平昌弥
御守りのふつくらとして深雪晴 ばんかおり
卒業の駅これからも使ふ駅 木村幸人
「鳰の子」(主宰=柴田多鶴子)【2011年創刊・大阪府高槻市】
<2026年4月・5月号(通巻77号)>
弟を少し遠ざけ春着の子 柴田多鶴子
ゴッホの黄模写する夫の二日かな 松本美佐子
色悪にあひにゆくとか二の替 古曵伯雲
海鼠はや進化の極みかもしれず 駒木敏
着ぶくれてタッチパネルのセルフレジ 山口登
ジャンパーの上司連れくる外気温 田村由紀子
陽が当たる処がほぐれ鴨の陣 中村文子
「noi」(代表=神野紗希・野口る理)【2025年創刊】
<2026年3月号(通巻11号)>
ロマネスコ累累デボン紀の海底 植 朋子
同棲やポインセチアで狭い部屋 企鵝
新駅にタワマン一つあとは雪 岡雲平
爪で切るパスタの味見シクラメン 木田智美
ひとつぶの汗があなたを複製す 佐藤五日
未読が続く積もらない雪みたい 東田早宵
かぶりつく度に白息噴き出しぬ 北野小町
「濃美」(主宰=渡辺純枝)【2009年創刊・岐阜県岐阜市】
<2026年4月号(通巻205号)>
反り返る足袋美しき立行司 渡辺純枝
訶梨勒の房の色失せ雪の果 関谷恭子
天井の配管剥き出しの寒さ 飯田正幸
じつくりと片隅で見る初御籤 恒川敬代
去年今年百一歳の杖いつぽん 臼井秀子
台所は吾の歳時記年新た 樫田きさ代
金泥の般若心経冬座敷 安井洋子
「ふよう」(主宰=千々和恵美子)【2005年創刊・福岡県遠賀郡】
<2026年3月号(通巻133号)>
盃に逆立ち唐子桃の酒 千々和恵美子
爪先にとどく前屈春立てり 安倍真理子
春寒や鯛の鱗をとび散らす 吉田くす子
神官の木沓ぽこぽこ春浅し 渡辺味蕾
棟上げの槌音乾く四温晴 堺 久芳
立春や蕾くすぐる風の舞 矢吹憲子
からつ風に押し戻さるる一輪車 星浦富士子
「街」(主宰=今井聖)【1996年創刊・神奈川県横浜市】
<NO.178>
少し老いて闇より戻る焚火かな 今井 聖
ハッカーは翁に似たり里神楽 大井正志
薄氷に爪先触れてゐる尾行 北大路翼
四つ折りの帰宅許可証松の内 蜂谷一人
暖かやカメラ目掛けて牛の来る 林 楓
マフラーを外す前に来る牛丼 樋口亜茶子
獅子舞に信者のやうについてゆく 竹内宗一郎
「雪華」(主宰=橋本喜夫)【1978年創刊・北海道旭川市】
<2026年4月号>
海坂へ星は寝にゆく鬼やらひ 星出航太郎
鵺じつと闇に伏したる虎落笛 三品吏紀
しばれると言ふ品出しの手を止めず 井上絃
凍蝶を葬るならばマッチ箱 かさいともこ
氷柱落つ生まれし星に帰るやう 大村富美子
ふつつかな六腑を糺す寒の水 増田植歌
死へ変はる話てらてら軒つらら 西川良子

【次回の投稿のご案内】
◆応募締切=2026年4月20日
*対象は「コンゲツノハイク」2026年4月分(このページ)です。
◆配信予定=2026年4月25日ごろ
◆投稿先 以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/fgen/S51058765/

【次回の投稿のご案内】
◆応募締切=2026年4月30日
*対象は原則として2026年4月中に発刊された俳句結社誌・同人誌です。刊行日が締切直後の場合は、ご相談ください。
◆配信予定=2026年5月5日ごろ
◆投稿先 以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/dist/S21988499/