ハイクノミカタ吉田林檎
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冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】
冬の水突つつく指を映しけり千葉皓史 先に待ち合わせ場所に来ている友人の背後から「わっ!」と言ってびっくりさせようとそっと近づく。しかしその姿はガラス戸にすべて映っていてバレていた。今回とりあげた句か…
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花八つ手鍵かけしより夜の家 友岡子郷【季語=花八つ手(冬)】
花八つ手鍵かけしより夜の家友岡子郷 幼い頃、よく耳鼻科にか…
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蓑虫の蓑脱いでゐる日曜日 涼野海音【季語=蓑虫(秋)】
蓑虫の蓑脱いでゐる日曜日涼野海音 この記事を書いているのは…
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貝殻の内側光る秋思かな 山西雅子【季語=秋思(秋)】
貝殻の内側光る秋思かな山西雅子 先週講義に行ってきたことを…
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啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 水原秋櫻子【季語=啄木鳥(秋)】
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々水原秋櫻子 今年も群馬県立女子…
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天高し鞄に辞書のかたくある 越智友亮【季語=天高し(秋)】
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また次の薪を火が抱き星月夜 吉田哲二【季語=星月夜(秋)】
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「十六夜ネ」といった女と別れけり 永六輔【季語=十六夜(秋)】
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手繰るてふ言葉も旨し走り蕎麦 益岡茱萸【季語=走り蕎麦(秋)】
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敬老の日のどの席に座らうか 吉田松籟【季語=敬老の日(秋)】
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秋鯖や上司罵るために酔ふ 草間時彦【季語=秋鯖(秋)】
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さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉爽雨【季語=爽やか(秋)】