ハイクノミカタ日下野由季

  1. 大空に伸び傾ける冬木かな 高浜虚子【季語=冬木(冬)】

    大空に伸び傾ける冬木かな高浜虚子常緑樹でも落葉樹でも、冬の樹木を総称して冬木と言うが、どちらかというと、葉を落として幹や枝々があらわになった落葉樹の方が冬木というにふさわしい。大空に広がるよ…

  2. あたたかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=冬の空(冬)】

    あたたかき十一月もすみにけり中村草田男11月も今日で終わり…

  3. いつの間に昼の月出て冬の空 内藤鳴雪【季語=冬の空(冬)】

    いつの間に昼の月出て冬の空内藤鳴雪雲一つない冬の空に、うっ…

  4. 逢へば短日人しれず得ししづけさも 野澤節子【季語=短日(冬)】

    逢へば短日人しれず得ししづけさも野澤節子冬の日暮れの早さは…

  5. 冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ 川崎展宏【冬の季語=冬(冬)】

    冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ川崎展宏立冬を過ぎて、気づけば…

  6. 夕づつにまつ毛澄みゆく冬よ来よ 千代田葛彦【季語=冬隣(秋)】

  7. 団栗の二つであふれ吾子の手は 今瀬剛一【季語=団栗(秋)】

  8. 好きな繪の賣れずにあれば草紅葉 田中裕明【季語=草紅葉(秋)】

  9. 流星も入れてドロップ缶に蓋 今井聖【季語=流星(秋)】

  10. 渡り鳥はるかなるとき光りけり 川口重美【季語=渡り鳥(秋)】

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  3. 海鼠切りもとの形に寄せてある 小原啄葉【季語=海鼠(冬)】
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