【秋の季語=仲秋(9月)】白露
はくろ。二十四節気の第15番目。現在広まっている定気法では太陽黄経が165度のときで9月8日ごろに当たる。
期間としては、次の節気の「秋分」前日まで(9月8日〜9月21日ごろ)を指す。『暦便覧』では、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明しているが、現在では日本の多くの地域で露が降り始めることはまずない。
白露の期間の七十二候は以下のとおり。
<初候>
草露白(そうろ しろし) : 草に降りた露が白く光る(日本)
鴻雁来(こうがん きたる) : 雁が飛来し始める(中国)
<次候>
鶺鴒鳴(せきれい なく) : 鶺鴒が鳴き始める(日本)
玄鳥帰(げんちょう かえる) : 燕が南へ帰って行く(中国)
<末候>
玄鳥去(げんちょう さる) : 燕が南へ帰って行く(日本)
羣鳥養羞(ぐんちょう しゅうを やしなう) : 多くの鳥が食べ物を蓄える(中国)
*秋の季語としては「白露(しらつゆ)」もあるため、音や句意を頼りに読み分ける必要がある。
*二十四節気の流れは、「立春」→「雨水」→「啓蟄」→「春分」→「清明」→「穀雨」→「立夏」→「小満」→「芒種」→「夏至」→「小暑」→「大暑」→「立秋」→「処暑」→「白露」→「秋分」→「寒露」→「霜降」→「立冬」→「小雪」→「大雪」→「冬至」→「小寒」→「大寒」。
【白露(上五)】
【白露(中七)】
【白露(下五)】
暮るるほど湖みえてくる白露かな 根岸善雄