【冬の季語】ポインセチア

【冬の季語=仲冬(12月)】ポインセチア

日本には明治時代に来た。和名はショウジョウボク(猩々木)。

大酒飲みの赤い顔が特徴の、伝説上の動物である猩々に似ていることから名付けられたという。

観葉植物として、「クリスマス」の時期にあわせて出回る。


【ポインセチア(上五)】
ポインセチア愛の一語の虚実かな 角川源義
ポインセチアあかるい毒をたつぷりと 中原徳子
ポインセチアひとに一途でありし頃 中島悠美子
ポインセチア待ち人来ないかもしれぬ 大和田アルミ
ポインセチア君の電話がやたら鳴る 北大路翼
ポインセチア四方に逢ひたき人の居り 黒岩徳将

【ポインセチア(中七)】
寝化粧の鏡にポインセチア燃ゆ 小路智壽子
健全なポインセチアと暮れにけり  曾根毅
マザーズバッグポインセチアも入ります 神野紗希

【ポインセチア(下五)】
三十歩歩けた妻にポインセチア 柳沼新次

【自由律】
ポインセチアなければひとりの夜 本間鴨芹


関連記事