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「野崎海芋のたべる歳時記」アボカドと蟹のムース

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アボカドと蟹のムース

Mousse de crabe et d’avocat


アボカドと蟹のムース。
アボカドは日本でもフランスでも輸入果物なので、季節を問わず手に入るのですが、火を使わずに調理できるのが夏場にうれしい食材ですね。
ほぐしたかに缶や生クリームと合わせた冷たいムースには、ライムやクミンを効かせています。パンにつけても、冷やしたロゼワインにも、よく合いますよ。

ところでフランス語では、「アボカド」と「弁護士」どちらも「avocat」。スペルも読みも全く同じ同音異義語なんですね。
果物のアボカドは、原産地である中米スペイン語圏からの外来語。
弁護士のほうは、ラテン語に由来します。中世ヨーロッパで教会や修道院の権利や資産を守る代理人advocatus が起源なのだそうです。

山蟹のさばしる赤さ見たりけり  加藤楸邨

季語【蟹】【山蟹】

*本記事は野崎海芋さんのInstagram( @kaiunozaki )より、ご本人の許可を得て、転載させていただいております。本家インスタもぜひご覧ください。


【執筆者プロフィール】
野崎 海芋(のざき・かいう)
フランス家庭料理教室を主宰。 「澤」俳句会同人、小澤實に師事。平成20年澤新人賞受賞。平成29年第一句集『浮上』上梓。俳人協会会員。



【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】

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