「藍生」
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ぬばたまの夜やひと触れし髪洗ふ 坂本宮尾【季語=髪洗ふ(夏)】
ぬばたまの夜やひと触れし髪洗ふ坂本宮尾(『天動説』)幼い頃、髪を洗うのは三日に一回であった。濡れた髪は風邪をひきやすいという理由であった。母親が忙しくて髪を洗ったり乾かしたりする手伝いが出来なかった…
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鯖買ふと決めて出てゆく茂かな 岩田由美【季語=鯖・茂(夏)】
鯖買ふと決めて出てゆく茂かな岩田由美昨年、俳人協会の第7回…
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抱きしめてもらへぬ春の魚では 夏井いつき【季語=春の魚(春)】
抱きしめてもらへぬ春の魚では夏井いつき(『伊月集』)春の魚…
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卒業歌ぴたりと止みて後は風 岩田由美【季語=卒業歌(春)】
卒業歌ぴたりと止みて後は風岩田由美今日は、「3月9日」。日…
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足跡が足跡を踏む雪野かな 鈴木牛後【季語=雪野(冬)】
足跡が足跡を踏む雪野かな)(鈴木牛後(「北海道俳句年鑑2023」より)…
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俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第68回】 那須野ヶ原と黒田杏子
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夏が淋しいジャングルジムを揺らす 五十嵐秀彦【季語=夏(夏)】
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はるかよりはるかへ蜩のひびく 夏井いつき【季語=蜩(秋)】
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ぽつぺんを吹くたび変はる海の色 藺草慶子【季語=ぽつぺん(新年)】
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恋の句の一つとてなき葛湯かな 岩田由美【季語=葛湯(冬)】
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遅れ着く小さな駅や天の川 髙田正子【季語=天の川(秋)】
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きりんの子かゞやく草を喰む五月 杉山久子【季語=五月(夏)】