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くらき瀧茅の輪の奥に落ちにけり 田中裕明【季語=茅の輪(夏)】
くらき瀧茅の輪の奥に落ちにけり田中裕明夏越の祓は、陰暦六月三十日に行うものだが、陽暦で行なっている神社も散見される。形代や茅の輪を潜る際に唱える「宮川の清き流れにみそぎせば祈れることの叶わぬ…
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もち古りし夫婦の箸や冷奴 久保田万太郎【季語=冷奴(夏)】
もち古りし夫婦の箸や冷奴)久保田万太郎 心にも言霊はあるよ…
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思ひ沈む父や端居のいつまでも 石島雉子郎【季語=端居(夏)】
思ひ沈む父や端居のいつまでも石島雉子郎(いしじま・きじろう))…
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ががんぼの何が幸せ不幸せ 今井肖子【季語=ががんぼ(夏)】
ががんぼの何が幸せ不幸せ今井肖子))幸せのハードルは低い方…
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骨拾ふ喉の渇きや沖縄忌 中村阪子【季語=沖縄忌(夏)】
骨拾ふ喉の渇きや沖縄忌中村阪子(瀬底月城『沖縄・奄美 南島俳句歳時記』19…
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十薬の蕊高くわが荒野なり 飯島晴子【季語=十薬(夏)】
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いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】
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立読みの少年夏は斜めに過ぎ 八田木枯【季語=夏(夏)】
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而して蕃茄の酸味口にあり 嶋田青峰【季語=トマト(夏)】
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螢とび疑ひぶかき親の箸 飯島晴子【季語=蛍(夏)】
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跳ぶ時の内股しろき蟇 能村登四郎【季語=蟇(夏)】
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無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子(無季)