1. 生きのよき魚つめたし花蘇芳 津川絵理子【季語=花蘇芳(春)】

    生きのよき魚つめたし花蘇芳)津川絵理子手に触れた魚のつめたさに、生きのよさを感じてハッとした。俳句に掬い取るのにふさわしい発見だ。魚を釣り上げたのか、もしくは店で新鮮な魚を購入し、ビニール袋越しに触…

  2. 恋の神えやみの神や鎮花祭 松瀬青々【季語=鎮花祭(春)】

    恋の神えやみの神や鎮花祭松瀬青々(『妻木』) 恋とは流行風…

  3. 人とゆく野にうぐひすの貌強き 飯島晴子【季語=鶯(春)】

    人とゆく野にうぐひすの貌強き)飯島晴子 前に書いた、飯島晴…

  4. 眼前にある花の句とその花と 田中裕明【季語=花(春)】 

    眼前にある花の句とその花と)田中裕明『櫻姫譚』自然のよろし…

  5. 菜の花や部屋一室のラジオ局 相子智恵【季語=菜の花(春)】

    菜の花や部屋一室のラジオ局)相子智恵「部屋一室のラジオ局」…

  6. 赤福の餡べつとりと山雪解 波多野爽波【季語=雪解(春)】 

  7. 幼子の手の腥き春の空 飯島晴子【季語=春の空(春)】

  8. 後輩のデートに出会ふ四月馬鹿 杉原祐之【季語=四月馬鹿(春)】

  9. 桜貝長き翼の海の星 波多野爽波【季語=桜貝(春)】 

  10. 深追いの恋はすまじき沈丁花 芳村うつぎ【季語=沈丁花(春)】

  11. 春の夜のエプロンをとるしぐさ哉 小沢昭一【季語=春の夜(春)】

  12. 梅咲きぬ温泉は爪の伸び易き 梶井基次郎【季語=梅(春)】

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