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金色の種まき赤児がささやくよ 寺田京子【季語=種蒔(春)】
金色の種まき赤児がささやくよ)(寺田京子生まれてまもない赤児はまだ言葉をもたないが、言葉を覚えるまでの間も、光や音を敏感に感じている。何かしゃべり始めた頃なのか、それともまだ言葉にならない声を発して…
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嚙み合はぬ鞄のチャック鳥曇 山田牧【季語=鳥曇(春)】
嚙み合はぬ鞄のチャック鳥曇山田牧前々回(3/2分:鷹鳩と化…
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杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ【季語=杉の花(春)】
杉の花はるばる飛べり杉のため山田みづえこの時期に「杉」と聞…
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少女才長け鶯の鳴き真似する 三橋鷹女【季語=鶯(春)】
少女才長け鶯の鳴き真似する)(三橋鷹女掲句は、三橋鷹女句集…
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蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ 飯島晴子【季語=蜷(春)】
蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ)飯島晴子晴子の第三句集『春…
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祈るべき天と思えど天の病む 石牟礼道子
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唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 山口誓子【季語=鰊(春)】
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誰をおもひかくもやさしき雛の眉 加藤三七子【季語=雛(春)】
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雛まつり杉の迅さのくらやみ川 飯島晴子【季語=雛祭(春)】
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三月の旅の支度にパスポート 千原草之【季語=三月(春)】
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誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高【季語=流氷(春)】
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とぼしくて大きくて野の春ともし 鷲谷七菜子【季語=春灯(春)】