「海程」

  1. ラーメン舌に熱し僕がこんなところに 林田紀音夫

    ラーメン舌に熱し僕がこんなところに林田紀音夫(『風蝕』1961年)林田紀音夫の第一句集から(引用は福田基編『林田紀音夫全句集』による)。林田の代表作といえば、「鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ」(195…

  2. 青年鹿を愛せり嵐の斜面にて 金子兜太【季語=鹿(秋)】

    青年鹿を愛せり嵐の斜面にて金子兜太「斜面」を「なぞえ」と読…

  3. 【第2回】ラジオ・ポクリット(ゲスト: 月野ぽぽなさん)

    2021年10月で、セクト・ポクリットも1周年!ついにポッドキャスト(インターネッ…

  4. 赤き茸礼讃しては蹴る女 八木三日女【季語=茸(秋)】

    赤き茸礼讃しては蹴る女八木三日女(『紅茸』)赤い茸は毒があ…

  5. 河よりもときどき深く月浴びる 森央ミモザ【季語=月(秋)】

    河よりもときどき深く月浴びる()森央ミモザ〈月〉は秋の季語…

  6. あめつちや林檎の芯に蜜充たし 武田伸一【季語=林檎(秋)】

  7. 九月の教室蟬がじーんと別れにくる 穴井太【季語=九月(秋)】

  8. 彎曲し火傷し爆心地のマラソン 金子兜太

  9. 秋の日の音楽室に水の層 安西篤【季語=秋の日(秋)】

  10. 品川はみな鳥のような人たち 小野裕三

  11. 刈草高く積み軍艦が見えなくなる 鴻巣又四郎【季語=草刈(夏)】

  12. 遠くより風来て夏の海となる 飯田龍太【季語=夏の海(夏)】

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  4. 天籟を猫と聞き居る夜半の冬 佐藤春夫【季語=夜半の冬(冬)】
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