「若葉」
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冬河原のつぴきならぬ恋ならめ 行方克巳【季語=冬河原(冬)】
冬河原のつぴきならぬ恋ならめ行方克巳(『昆虫記』) 冬の河原とは、意外と人が歩いているものである。夏のような賑やかさは無いものの、必ず誰かしらとすれ違う。冬の河原で異性と二人きりになって何かしようと…
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初旅の富士より伊吹たのもしき 西村和子【季語=初旅(新年)】
初旅の富士より伊吹たのもしき西村和子新年明けましておめでと…
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デモすすむ恋人たちは落葉に佇ち 宮坂静生【季語=落葉(冬)】
デモすすむ恋人たちは落葉に佇ち宮坂静生 (『全景宮坂静生』)…
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金魚屋が路地を素通りしてゆきぬ 菖蒲あや【季語=金魚(夏)】
金魚屋が路地を素通りしてゆきぬ)菖蒲あや『路地』1967年…
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滝落したり落したり落したり 清崎敏郎【季語=滝(夏)】
滝落したり落したり落したり清崎敏郎立夏が過ぎ1週間が経った…
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皹といふいたさうな言葉かな 富安風生【季語=皹(冬)】
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一天の玉虫光り羽子日和 清崎敏郎【季語=羽子板(新年)】
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美校生として征く額の花咲きぬ 加倉井秋を【季語=額の花(夏)】
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新綠を描くみどりをまぜてゐる 加倉井秋を【季語=新綠(夏)】
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葉桜の夜へ手を出すための窓 加倉井秋を【季語=葉桜(夏)】
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桐咲ける景色にいつも沼を感ず 加倉井秋を【季語=桐の花(夏)】
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田螺容れるほどに洗面器が古りし 加倉井秋を【季語=田螺(春)】