宇多喜代子
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あきざくら咽喉に穴あく情死かな 宇多喜代子【季語=あきざくら(秋)】
あきざくら咽喉に穴あく情死かな宇多喜代子(『りらの木』) 映画でもドラマでも自刃する時は、喉に短剣を突き立てるシーンが印象に残る。喉に思いっきり刃物を刺しても骨に当たるので、その横を流れる頸動脈を切…
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姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ 宇多喜代子【季語=夏木(夏)】
姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ宇多喜代子(『夏の日』) 姦通と…
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黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる 宇多喜代子【季語=黒鯛(夏)】
黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる宇多喜代子(『宇多喜代子俳句集成』)…
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麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子(無季)
麦よ死は黄一色と思いこむ宇多喜代子「麦よ」という措辞からは…
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ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず 有馬朗人【季語=涅槃図(春)】
ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず)有馬朗人) 神保町には縁が…
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【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#5
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【巻頭言】地球を損なわずに歩く――〈3.11〉以後の俳句をめぐる断想
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花臭木に蝶のせはしや浮かび沈み 本井英【季語=臭木の花(秋)】
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ペスト黒死病コレラは虎列刺コロナは何と 宇多喜代子【季語=コレラ(夏)】
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サマーセーター前後不明を着こなしぬ 宇多喜代子【季語=サマーセーター(夏)】
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夏落葉降るや起ちても座りても 宇多喜代子【季語=夏落葉(夏)】