【春の季語】春昼

【春の季語=仲春-晩春(3-4月)】春昼

春分も過ぎたころになると、昼間に寒さを感じることもなく、心地いい気温がつづく。
春の昼」を漢語として言い換えた表現ではあるが、季語としては明治期以降のものであろう。
泉鏡花に『春昼・春昼後刻』(明治三十九年)という小説がある。


【春昼(上五)】
春昼の松籟遠くきこえけり 日野草城
春昼の真砂を濡らす潮かな 日野草城
春晝を沈むリフトにひとりなり 藤木清子
春昼や魔法の利かぬ魔法壜 安住敦
春昼のゆびとどまれば琴も止む 野澤節子
春昼の宝づくしの青絵皿 宇佐美魚目
春昼をひらりと巫女の曲りけり 柿本多映
春昼や音立て崩すミルフィーユ 日下野由季

【春昼(中七)】
妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る 中村草田男
重さうに垂れ春昼の象の鼻 高浜礼子

【春昼(下五)】
生の残光よ淋しい春昼だ 白石司子

【その他(下五)】


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