ハイクノミカタマンスリーゲスト

  1. 五つずつ配れば四つ余る梨 箱森裕美【季語=梨(秋)】

    五つずつ配れば四つ余る梨箱森裕美「求めよ」という連作の中の1句。掲句の隣には、七つずつ配れば六つ足りぬ梨という句もある。「この2句を元に梨の数と人の数を求めよ」という数学の問題な…

  2. ロボットの手を拭いてやる秋灯下 杉山久子【季語=秋灯下(秋)】

    ロボットの手を拭いてやる秋灯下杉山久子私はマキ…

  3. 秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音【季語=秋草(秋)】

    秋草の揺れの移れる体かな涼野海音十月に入ってから、大会にあ…

  4. 赤福のたひらなへらもあたたかし 杉山久子【季語=あたたか(春)】

    赤福のたひらなへらもあたたかし杉山久子伊勢名物の「赤福」は…

  5. 黒岩さんと呼べば秋気のひとしきり 歌代美遥【季語=秋気(秋)】

    黒岩さんと呼べば秋気のひとしきり歌代美遥誰にでも当てはまり…

  6. 背広よりニットに移す赤い羽根 野中亮介【季語=赤い羽根(秋)】

  7. 猫と狆と狆が椎茸ふみあらす 島津亮【季語=椎茸(秋)】

  8. 逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄子【季語=月(秋)】

  9. 旅いつも雲に抜かれて大花野 岩田奎【季語=大花野(秋)】

  10. 百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二【季語=秋の暮(秋)】

  11. 片足はみづうみに立ち秋の人 藤本夕衣【季語=秋(秋)】

  12. 雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城【季語=無月(秋)?】

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  3. 馴染むとは好きになること味噌雑煮 西村和子【季語=雑煮(新年)】
  4. 肩につく影こそばゆし浜日傘 仙田洋子【季語=浜日傘(夏)】
  5. 神保町に銀漢亭があったころ【第15回】屋内修一

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