ハイクノミカタ太田うさぎ

  1. 蜆汁神保町の灯が好きで 山崎祐子【季語=蜆汁(春)】

    蜆汁神保町の灯が好きで山崎祐子))東京都千代田区神田神保町は本の街だ。決して広くはない一画に大中小の出版社や書店が櫛比する。古書店街としては世界最大規模らしい。別の一画にはやはり大小のスポーツ用品店…

  2. うららかや帽子の入る丸い箱 茅根知子【季語=うららか(春)】

    うららかや帽子の入る丸い箱茅根知子))帽子を買った。…

  3. 春満月そは大いなる糖衣錠 金子敦【季語=春満月(春)】

    春満月そは大いなる糖衣錠金子敦))月はどの季節でも美しいけ…

  4. 夕空や日のあたりたる凧一つ 高野素十【季語=凧(春)】

    夕空や日のあたりたる凧一つ高野素十))やれやれ、とほっとし…

  5. シャボン玉吹く何様のような顔 斉田仁【季語=石鹸玉(春)】

    シャボン玉吹く何様のような顔斉田仁))ふつう、「〇様のよう…

  6. 鳥の恋漣の生れ続けたる 中田尚子【季語=鳥の恋(春)】

  7. 浅春の岸辺は龍の匂ひせる 対中いずみ【季語=亀浅春(春)】

  8. 猿負けて蟹勝つ話亀鳴きぬ 雪我狂流【季語=亀鳴く(春)】

  9. 雪掻きて今宵誘うてもらひけり 榎本好宏【季語=雪掻(冬)】

  10. 片手明るし手袋をまた失くし 相子智恵【季語=手袋(冬)】

  11. 肩へはねて襟巻の端日に長し 原石鼎【季語=襟巻(冬)】

  12. 小鳥屋の前の小川の寒雀 鈴木鷹夫【季語=寒雀(冬)】

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