堀切克洋の「パリ子育て俳句さんぽ」【ラジオ】

「パリ子育て俳句さんぽ」【1月29日配信分】

セクト・ポクリット管理人の堀切です。

アートラジオ〈浮かぶカフェ〉は、毎週金曜日夜8時配信! 少し浮かぶこともかなり浮かぶこともありますよー。入口で重いものは脱ぎ捨てて、軽くなってお過ごしください。わたくし、今週もお邪魔しております。

Youtube(下記リンク)でも聴くことができますし、その他、Podcast、Anchor、Spotifyなどでも視聴できます。

先週からはじまった、リモート出前出張授業も無事終わりました。学生のみなさんと、コロナ禍の社会的変化が俳句という文芸に(そして参加学生の関心のある文芸ジャンルに)どういう影響をもたらすかなど、今年ならではのディスカッションも。たった9コマの授業でしたが、句会を実質5回したのに加え、日本語のリズムや言葉の特徴についての議論もしました。

しかし自宅にいながらにして「時差ぼけ」をするとは思っておらず、これがまた不惑間近のからだにはややこたえる….うかうかしているあいだに1月も後半に、春はもうそこまで、という感じです。

そんなわけで、本日ご紹介しているのは「春隣・春近し」の句。〈玄関に縄跳びの縄春近し〉は「春耕」主宰だった皆川盤水さんの句、〈ひと口を残すおかはり春隣〉は「や」の麻里伊さんの句。パリでは今週も、雪が降りましたが(なかなかめずらしい!)散歩をしていたら、ワロウバイ(?)のような花が咲いているのも見つけ、春はそこまで来ているなあと実感。

本日、首相会見があり、大規模商業施設は閉鎖をしたりはするが、学校は継続ということで、まずは一安心。なかなかフランスでも落ち着かない感染に、なんとかふさぎこまないように、いろんな方々とメールやSNSでコミュニケーションをとるようにしています。

(堀切克洋)



【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】

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