【春の季語】井月忌

【春の季語=晩春(4月)】井月忌

井上井月(1822?-1887)の忌日である。新暦3月10日(明治20年旧暦2月16日)である。
安政5年(1858年)ごろ、突然、信州・伊那谷に姿を現した井月は約30年の間、上伊那を中心に放浪の生活を送り続けた。死後、全国的にはそれほど知られていなかったが、芥川龍之介、種田山頭火、つげ義春などの文化人が言及したことで次第に知られるようになった。2011年には井上井月顕彰会により井月の生涯を追ったドキュメンタリー映画『ほかいびと』が製作、公開された。


養蚕はかつて農家の貴重な現金収入だったが、春蚕は季節的にも病気の発生が少ないために良質の繭ができる。つまり、「田植」をする前の労働として「」とともに「春蚕」を育てていた。


【井月忌(上五)】
井月忌酒を末期の水として 曽根新五郎
井月忌風の匂ひのにぎり飯 増田信雄

【井月忌(中七)】

【井月忌(下五)】
どの嶺と酌みかはさうか井月忌  我部敬子

【その他の季語と】
来し方を霞がくれに井月忌 武田禪次
花茣蓙に月のしめりの井月忌 真尾公子


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