かな
-
水底に届かぬ雪の白さかな 蜂谷一人【季語=雪(冬)】
水底に届かぬ雪の白さかな)蜂谷(はちや)一人(はつと)(『青でなくブルー』所収) 「選は創作なり」と虚子は述べたが生きていくこと自体が選択の連続だ。「どうして私がこんな目に?」ということがあ…
-
突として西洋にゆく暖炉かな 片岡奈王【季語=暖炉(冬)】
突として西洋にゆく暖炉かな片岡奈王(かたおか・なおう)まさとし))…
-
茎石に煤をもれ来る霰かな 山本村家【季語=茎石(冬)】
茎石に煤をもれ来る霰かな山本村家(やまもと・そんか)まさとし))…
-
「野崎海芋のたべる歳時記」エゾシカのロースト
エゾシカのロースト、木苺のソースRôti de cerf à la sau…
-
一年の颯と過ぎたる障子かな 下坂速穂【季語=障子(冬)】
一年の颯と過ぎたる障子かな下坂速穂あれよあれよという間に十…
-
秋櫻子の足あと【第11回】谷岡健彦
-
葱白く洗ひたてたるさむさ哉 芭蕉【季語=葱(冬)】
-
くゝ〳〵とつぐ古伊部の新酒かな 皿井旭川【季語=新酒(秋)】
-
雀蛤となるべきちぎりもぎりかな 河東碧梧桐【季語=雀蛤となる(秋)】
-
野分吾が鼻孔を出でて遊ぶかな 永田耕衣【季語=野分(秋)】
-
鴨が来て池が愉快となりしかな 坊城俊樹【季語=鴨来る(秋)】
-
きちかうの開きて青き翅脈かな 遠藤由樹子【季語=きちかう(秋)】