ぬ
-
逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ 池田澄子【季語=草紅葉(秋)】
逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ)池田澄子句集『此処』(2020.6朔出版)所収誰かの作品を読んで、わかる、と共感することはある。けれど、わかってもらえる、と思えるのは池田澄子さんの作品だけ…
-
向いてゐる方へは飛べぬばつたかな 抜井諒一【季語=飛蝗(秋)】
向いてゐる方へは飛べぬばつたかな)抜井諒一 なりたい自分の…
-
美校生として征く額の花咲きぬ 加倉井秋を【季語=額の花(夏)】
美校生として征く額の花咲きぬ)加倉井秋を)ウクライナ情勢を…
-
扇子低く使ひぬ夫に女秘書 藤田直子【季語=扇子(夏)】
扇子低く使ひぬ夫に女秘書藤田直子(『極楽鳥花』) 立夏を過…
-
麦からを焼く火にひたと夜は来ぬ 長谷川素逝【季語=麦からを焼く?】
麦からを焼く火にひたと夜は来ぬ長谷川素逝(橋本石火『長谷川素逝の百句』)…
-
星老いる日の大蛤を生みぬ 三枝桂子【季語=蛤(春)】
-
かゝる世もありと暮しぬ春炬燵 松尾いはほ【季語=春炬燵(春)】
-
沈丁や夜でなければ逢へぬひと 五所平之助【季語=沈丁(春)】
-
左義長のまた一ところ始まりぬ 三木【季語=左義長(新年)】
-
水底に届かぬ雪の白さかな 蜂谷一人【季語=雪(冬)】
-
初夢にドームがありぬあとは忘れ 加倉井秋を【季語=初夢(新年)】
-
みな聖樹に吊られてをりぬ羽持てど 堀田季何【季語=聖樹(冬)】