冬の季語
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しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子【季語=寒さ(冬)】
しんしんと寒さがたのし歩みゆく星野立子「寒さ」という一般にネガティブに思えることさえも「たのし」としてしまうというところに、「生」を肯定するような姿勢が思われる。また、この「たのし」は、絶妙な措辞の…
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片手明るし手袋をまた失くし 相子智恵【季語=手袋(冬)】
片手明るし手袋をまた失くし相子智恵ない。ない? ないない、…
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付喪神いま立ちかへる液雨かな 秦夕美【季語=液雨(冬)】
付喪神いま立ちかへる液雨かな秦夕美(『現代俳句文庫83 秦夕美句集』)…
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呼吸するごとく雪降るヘルシンキ 細谷喨々【季語=雪(冬)】
呼吸するごとく雪降るヘルシンキ)細谷喨々)(『父の夜食』所収)…
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どこからが恋どこまでが冬の空 黛まどか【季語=冬の空(冬)】
どこからが恋どこまでが冬の空黛まどか(『くちづけ』) 〈輝…
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肩へはねて襟巻の端日に長し 原石鼎【季語=襟巻(冬)】
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寒木が枝打ち鳴らす犬の恋 西東三鬼【季語=寒木(冬)】
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小鳥屋の前の小川の寒雀 鈴木鷹夫【季語=寒雀(冬)】
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年を以て巨人としたり歩み去る 高浜虚子【季語=行年(冬)】
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大年やおのづからなる梁響 芝不器男【季語=大年(冬)】
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ともかくもくはへし煙草懐手 木下夕爾【季語=懐手(冬)】
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共にゐてさみしき獣初しぐれ 中町とおと【季語=初時雨(冬)】