冬の季語

  1. 個室のやうな明るさの冬来る 廣瀬直人【季語=冬来る(冬)】

    個室のやうな明るさの冬来る廣瀬直人この作者の作としては、大柄で格調高い句、たとえば「夕暮は雲に埋まり春祭」や「葱伏せてその夜大きな月の暈」、「大年の嵯峨清涼寺闇に入る」などがその評価の中心だと思って…

  2. 泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】

    泣きながら白鳥打てば雪がふる)松下カロ(『白鳥句集』深夜叢書社 2016年…

  3. 寒天煮るとろとろ細火鼠の眼 橋本多佳子【季語=寒天(冬)】

    寒天煮るとろとろ細火鼠の眼橋本多佳子(『橋本多佳子全句集』)…

  4. ばばばかと書かれし壁の干菜かな   高濱虚子【季語=干菜(冬)】

    ばばばかと書かれし壁の干菜かな高濱虚子(『五百句』)虚子に…

  5. 琅玕や一月沼の横たはり 石田波郷【季語=一月(冬)】

    琅玕や一月沼の横たはり)石田波郷) 年の初めは古いことばか…

  6. あひみての後を逆さのかいつぶり 柿本多映【季語=鳰(冬)】

  7. 雪掻きて今宵誘うてもらひけり 榎本好宏【季語=雪掻(冬)】

  8. よき椅子にもたれて話す冬籠 池内たけし【季語=冬籠(冬)】

  9. 大寒の一戸もかくれなき故郷 飯田龍太【季語=大寒(冬)】

  10. 胎動に覚め金色の冬林檎 神野紗希【季語=冬林檎(冬)】

  11. 嗚呼これは温室独特の匂ひ 田口武【季語=温室(冬)】

  12. 寒月下あにいもうとのやうに寝て 大木あまり【季語=寒月(冬)】

おすすめ記事

  1. 【新年の季語】初日記
  2. 神保町に銀漢亭があったころ【第109回】川嶋ぱんだ
  3. 淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな      山本梅史【季語=鹿(秋)】
  4. 火達磨となれる秋刀魚を裏返す 柴原保佳【季語=秋刀魚(秋)】
  5. ポテサラの美味い雀荘大晦日 北大路翼【季語=大晦日(冬)】

Pickup記事

  1. みすずかる信濃は大き蛍籠 伊藤伊那男【季語=蛍籠(夏)】
  2. 【秋の季語】秋灯下
  3. 麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子(無季)
  4. 弟へ恋と湯婆ゆづります 攝津幸彦【季語=湯婆(冬)】
  5. つゆくさをちりばめここにねむりなさい 冬野虹【季語=露草 (秋)】
PAGE TOP