冬の季語

  1. 時雨るるや新幹線の長きかほ　津川絵理子【季語＝時雨（冬）】

    時雨るるや新幹線の長きかほ)津川絵理子　気付いたら十二月も下旬に突入した。日々精一杯過ごしているつもりでも、心にとめておくものがないと振り返った時に空虚な思いを抱く。特別なものでなくても良い。美味し…

  2. 傾けば傾くまゝに進む橇     岡田耿陽【季語＝橇（冬）】

    傾けば傾くまゝに進む橇岡田耿陽安田蚊杖(おかだ・こうよう))…

  3. 完璧なメドベージェワが洟を擤む　秋尾敏【季語＝水洟（冬）】

    完璧なメドベージェワが洟を擤む秋尾　敏（『シリーズ自句自解Ⅱベスト100　…

  4. 橇にゐる母のざらざらしてきたる 宮本佳世乃【季語＝橇（冬）】

    橇にゐる母のざらざらしてきたる)宮本佳世乃『三〇一号室』2019年12月…

  5. 胸の炎のボレロは雪をもて消さむ　文挾夫佐恵【季語＝雪（冬）】

    胸の炎(ほ)のボレロは雪をもて消さむ)文挾夫佐恵小学校の頃…

  6. 海鼠切りもとの形に寄せてある　小原啄葉【季語＝海鼠（冬）】

  7. 冬ざれや石それぞれの面構へ　若井新一【季語＝冬ざれ（冬）】

  8. 風邪ごもりかくし置きたる写真見る     安田蚊杖【季語＝風邪籠（冬）】

  9. 本の山くづれて遠き海に鮫　小澤實【季語＝鮫（冬）】

  10. 鱶のあらい皿を洗えば皿は海 谷さやん【季語＝鱶（冬）】

  11. 枯野ゆく最も遠き灯に魅かれ　鷹羽狩行【季語＝枯野（冬）】

  12. 枯蓮のうごく時きてみなうごく　西東三鬼【季語＝枯蓮（冬）】

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  5. 底紅や黙つてあがる母の家　千葉皓史【季語＝底紅（秋）】

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