1. 遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】

    遠き屋根に日のあたる春惜しみけり)久保田万太郎『流寓抄』晩春の日差しが、遠くに見える家々の屋根を照らしている。その光景に、過ぎゆく春をなごり惜しく感じている。俳句になじみがない人にもわかりやすいであ…

  2. 大阪の屋根に入る日や金魚玉   大橋櫻坡子【季語=金魚玉(夏)】

    大阪の屋根に入る日や金魚玉大橋櫻坡子(おおはし・おおはし))…

  3. 青大将この日男と女かな 鳴戸奈菜【季語=青大将(夏)】

    青大将この日男と女かな鳴戸奈菜(『イヴ』) 青大将は、蝮と…

  4. 梅雨の日の烈しくさせば罌粟は燃ゆ 篠田悌二郎【季語=梅雨・罌粟(夏)】

    梅雨の日の烈しくさせば罌粟は燃ゆ篠田悌二郎(『連作俳句集』昭和9年)…

  5. 星老いる日の大蛤を生みぬ 三枝桂子【季語=蛤(春)】

    星老いる日の大蛤を生みぬ)三枝桂子)「ネガティヴ・ケイパビ…

  6. 夕空や日のあたりたる凧一つ 高野素十【季語=凧(春)】

  7. 肩へはねて襟巻の端日に長し 原石鼎【季語=襟巻(冬)】

  8. クリスマス近づく部屋や日の溢れ 深見けん二【季語=クリスマス(冬)】

  9. なだらかな坂数へ日のとある日の 太田うさぎ【季語=数へ日(冬)】

  10. 休みの日晝まで霜を見てゐたり 永田耕衣【季語=霜(冬)】

  11. 秋天に雲一つなき仮病の日 澤田和弥【季語=秋天(秋)】

  12. 葡萄垂れとしよりの日のつどひ見ゆ 大野林火【季語=葡萄(秋)】

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