「ホトトギス」
-
鬼灯市雷門で落合うて 田中松陽子【季語=鬼灯市(夏)】
鬼灯市雷門で落合うて田中松陽子 先週は朝顔市だったが、今週は鬼灯市(ほおずきいち)である。鬼灯市は、7月9日、10日に浅草寺の境内で行われ、浅草の夏の風物詩と言われている。さらに、この両日は、四万六…
-
白夜の忠犬百骸挙げて石に近み 中村草田男【季語=白夜(夏)】
白夜の忠犬百骸挙げて石に近み)中村草田男 第8句集『時機(…
-
わが恋人涼しチョークの粉がこぼれ 友岡子郷【季語=涼し(夏)】
わが恋人涼しチョークの粉がこぼれ友岡子郷(『遠方』) チョ…
-
ふところに四万六千日の風 深見けん二【季語=四万六千日(夏)】
ふところに四万六千日の風深見けん二 初めて四万六千日詣をし…
-
買はでもの朝顔市も欠かされず 篠塚しげる【季語=朝顔市(夏)】
買はでもの朝顔市も欠かされず草間時彦 朝顔市が賑わっている…
-
「我が毒」ひとが薄めて名薬梅雨永し 中村草田男【季語=梅雨(夏)】
-
少し派手いやこのくらゐ初浴衣 草間時彦【季語=初浴衣(夏)】
-
鶏鳴の多さよ夏の旅一歩 中村草田男【季語=夏の旅(夏)】
-
赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子【季語=牡丹(夏)】
-
夏至白夜濤たちしらむ漁港かな 飯田蛇笏【季語=夏至白夜(夏)】
-
虹の後さづけられたる旅へ発つ 中村草田男【季語=虹(夏)】
-
紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿【季語=紫陽花(夏)】