「ホトトギス」
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行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先【季語=行く雁(春)】
行く雁を見てゐる肩に手を置かれ市村不先 今日は、2023年3月の最後の日である。今年の初めに「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」と時が経つのは早いことを書いたが、この連載を書き始めてまさにあっと…
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誰もみなコーヒーが好き花曇 星野立子【季語=花曇(春)】
誰もみなコーヒーが好き花曇星野立子(「春雷」)人間の嗜好に…
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こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる 桑田青虎【季語=鮊子(春)】
こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる桑田青虎先週は春を告げる野菜…
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とれたてのアスパラガスのやうな彼 山田弘子【季語=アスパラガス(春)】
とれたてのアスパラガスのやうな彼山田弘子春を告げる鳥がウグ…
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【結社推薦句】コンゲツノハイク【2023年3月分】
毎月が俳句年鑑! というわけで、前月に刊行された俳句結社誌・同人誌の最新号から「(…
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雛節句一ト夜過ぎ早や二タ夜過ぎ 星野立子【季語=雛節句(春)】
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鎌倉を驚かしたる余寒あり 高濱虚子【季語=余寒(春)】
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【結社推薦句】コンゲツノハイク【2023年2月分】
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薄氷の吹かれて端の重なれる 深見けん二【季語=薄氷(冬)】
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恐るべき八十粒や年の豆 相生垣瓜人【季語=年の豆(冬)】
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消すまじき育つるまじき火は埋む 京極杞陽【季語=埋火(冬)】
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わが知れる阿鼻叫喚や震災忌 京極杞陽【季語=震災忌(秋)】