「萬緑」
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街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】
街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり原子公平「花の女王」と呼ばれるのも当然といった気品、風情でもって、堂々としたものだ。薔薇はいまの時分、馥郁として凛と咲き誇っている。道などを歩いていて、垣根に薔薇が…
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啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ 磯貝碧蹄館【季語=浅蜊(春)】
啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ磯貝碧蹄館(『道化』)浅蜊は…
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十二月うしろの正面山の神 成田千空【季語=十二月(冬)】
十二月うしろの正面山の神成田千空 草田男に愛妻俳句がごまん…
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寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は 成田千空【季語=寒夕焼(冬)】
寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は成田千空 第四句集『白光』によ…
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雀来て紅梅はまだこどもの木 成田千空【季語=紅梅(春)】
雀来て紅梅はまだこどもの木成田千空 平成10年(1998・…
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白鳥の花の身又の日はありや 成田千空【季語=白鳥(冬)】
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主よ人は木の髄を切る寒い朝 成田千空【季語=寒い(冬)】
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仰向けに冬川流れ無一文 成田千空【季語=冬川(冬)】
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綿虫や母あるかぎり死は難し 成田千空【季語=綿虫(冬)】
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あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】
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静臥ただ落葉降りつぐ音ばかり 成田千空【季語=落葉(冬)】
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めぐりあひやその虹七色七代まで 中村草田男【季語=虹(夏)】