1. さくら餅たちまち人に戻りけり 渋川京子【季語=桜餅(春)】 

    さくら餅たちまち人に戻りけり)渋川京子気候はまさに三寒四温といったところですね。少し気が早いと思いつつも、今回は桜餅の句を。桜餅と言うと、しっとりとした生地で餡を包んだ関東風の長命寺、粒々の餅生地で…

  2. 背広来る来るジンギスカンを食べに来る 橋本喜夫【季語=ジンギスカン(秋)】 

    背広来る来るジンギスカンを食べに来る)橋本喜夫(蝦夷句会吟行句より)…

  3. バレンタインデー心に鍵の穴ひとつ 上田日差子【季語=バレンタインデー(春)】

    バレンタインデー心に鍵の穴ひとつ上田日差子(『忘南』) 日…

  4. 謝肉祭の仮面の奥にひすいの眼 石原八束【季語=謝肉祭(春)】

    謝肉祭の仮面の奥にひすいの眼石原八束 どうもこの時期になる…

  5. 逢曳や冬鶯に啼かれもし 安住敦【季語=冬鶯(冬)】

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  8. 笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子【季語=笹鳴(冬)】 

  9. 蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴【季語=金木犀(秋)】 

  10. 福笹につけてもらひし何やかや 高濱年尾【季語=福笹(冬)】

  11. 二十世紀なり列国に御慶申す也 尾崎紅葉【季語=御慶(新年)】

  12. 初燈明背にあかつきの雪の音 髙橋千草【季語=初燈明(新年)】 

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