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    やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ)飯島晴子前回、晴子には赤子俳句が多いと言ったが、その一つがこれである。はっきりとはしないが、その直後に〈草に木に手を隠しゆく宮参〉が並べられていることもあり、私…

  2. 春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子【季語=春風(春)】

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  3. 春風にこぼれて赤し歯磨粉 正岡子規【季語=春風(春)】

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  9. 草餅や不参遅参に会つぶれ 富永眉月【季語=草餅(春)】

  10. 鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波【季語=鳥の巣(春)】 

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