1. 松葉屋の女房の円髷や酉の市 久保田万太郎【季語=酉の市(冬)】

    松葉屋の女房の円髷や酉の市久保田万太郎(『流寓抄』)三の酉のある年は、火事が多いとの言い伝えがあるが、今年の酉の市は二の酉まで。火事も感染爆発もなく新年を迎えたいものである。酉の市といえば浅…

  2. 木枯やたけにかくれてしづまりぬ 芭蕉【季語=木枯(冬)】

    木枯やたけにかくれてしづまりぬ)芭蕉世界的名句も共感覚俳句…

  3. こほろぎや女の髪の闇あたたか 竹岡一郎【季語=蟋蟀(秋)】

    こほろぎや女の髪の闇あたたか竹岡一郎(『蜂の巣マシンガン』)…

  4. 犬の仔のすぐにおとなや草の花 広渡敬雄【季語=草の花(秋)】

    犬の仔のすぐにおとなや草の花広渡敬雄公園へ向かってなだらか…

  5. 自動車も水のひとつや秋の暮 攝津幸彦【季語=秋の暮(秋)】

    自動車も水のひとつや秋の暮攝津幸彦(『攝津幸彦句集』1994年)…

  6. 紐の束を括るも紐や蚯蚓鳴く 澤好摩【季語=蚯蚓鳴く(秋)】

  7. 橡の実のつぶて颪や豊前坊 杉田久女【季語=橡の実(秋)】

  8. 松風や俎に置く落霜紅 森澄雄【季語=落霜紅(秋)】

  9. 潮の香や野分のあとの浜畠 齋藤俳小星【季語=野分(秋)】

  10. 子規逝くや十七日の月明に 高浜虚子【季語=月明(秋)】

  11. あめつちや林檎の芯に蜜充たし 武田伸一【季語=林檎(秋)】

  12. かき冰青白赤や混ぜれば黎 堀田季何【季語=かき氷(夏)】

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