ハイクノミカタ阪西敦子
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かゝる世もありと暮しぬ春炬燵 松尾いはほ【季語=春炬燵(春)】
かゝる世もありと暮しぬ春炬燵松尾いはほ(まつお・いわお)頼みますよ、いくらなんでも寒すぎましたよ、水曜とか(これを書いている日です)。やる気なくなっちゃうですよ、せっかく週末に八王子城を踏破して、す…
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纐纈の大座布団や春の宵 真下喜太郎【季語=春の宵(春)】
纐纈の大座布団や春の宵真下喜太郎(ました・きたろう)東京も…
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先生はいつもはるかや虚子忌来る 深見けん二【季語=虚子忌(春)】
先生はいつもはるかや虚子忌来る深見けん二(ふかみ・けんじ)…
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夜着いて花の噂やさくら餅 關 圭草【季語=桜餅(春)】
夜着いて花の噂やさくら餅關 圭草(せき・けいそう)引き続き…
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花の幹に押しつけて居る喧嘩かな 田村木國【季語=花(春)】
花の幹に押しつけて居る喧嘩かな田村木國(たむら・もくこく)…
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お障子の人見硝子や涅槃寺 河野静雲【季語=涅槃寺(春)】
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東京に居るとの噂冴え返る 佐藤漾人【季語=冴え返る(春)】
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落椿とはとつぜんに華やげる 稲畑汀子【季語=落椿(春)】
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見てゐたる春のともしびゆらぎけり 池内たけし【季語=春灯(春)】
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春雪の一日が長し夜に逢ふ 山田弘子【季語=春雪(春)】
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早春や松のぼりゆくよその猫 藤田春梢女【季語=早春(春)】
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よき椅子にもたれて話す冬籠 池内たけし【季語=冬籠(冬)】