ハイクノミカタ

  1. 誰もみなコーヒーが好き花曇 星野立子【季語=花曇(春)】

    誰もみなコーヒーが好き花曇星野立子(「春雷」)人間の嗜好についての敢えての断定と季語の取り合わせという、けっこう大胆な詠みぶりの句。俳句において「~愛す」という言い回しは時折見るように思うけれども、…

  2. 桜貝長き翼の海の星 波多野爽波【季語=桜貝(春)】 

    桜貝長き翼の海の星)波多野爽波『湯呑』海の上に浮かぶ星の、…

  3. 不健全図書を世に出しあたたかし 松本てふこ【季語=あたたか(春)】 

    不健全図書を世に出しあたたかし)松本てふこつい最近、不健全…

  4. 深追いの恋はすまじき沈丁花 芳村うつぎ【季語=沈丁花(春)】

    深追いの恋はすまじき沈丁花芳村うつぎ 人は追いかけられると…

  5. 死因の一位が老衰になる夕暮れにイチローが打つきれいな当たり 斉藤斎藤

    死因の一位が老衰になる夕暮れにイチローが打つきれいな当たり斉藤斎藤…

  6. 春の夜のエプロンをとるしぐさ哉 小沢昭一【季語=春の夜(春)】

  7. 梅咲きぬ温泉は爪の伸び易き 梶井基次郎【季語=梅(春)】

  8. 変身のさなかの蝶の目のかわき 宮崎大地【季語=蝶(春)】

  9. カードキー旅寝の春の灯をともす トオイダイスケ【季語=春の灯(春)】 

  10. 菜の花月夜ですよネコが死ぬ夜ですよ 金原まさ子【季語=菜の花(春)】 

  11. 恋人奪いの旅だ 菜の花 菜の花 海 坪内稔典【季語=菜の花(春)】

  12. 菜の花の斜面を潜水服のまま 今井聖【季語=菜の花(春)】

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  5. 蓑虫の蓑脱いでゐる日曜日 涼野海音【季語=蓑虫(秋)】

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