ハイクノミカタ

  1. 手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代【季語=子かまきり(夏)】

    手の甲に子かまきりをり吹きて逃す)土屋幸代(「蒼海14号」より)晩秋に樹の枝に産みつけられた蟷螂の卵は、5月ごろに孵化し、たくさんの子蟷螂が生まれる。子蟷螂はミニチュア蟷螂といった風貌でかわいい。虫…

  2. 五十なほ待つ心あり髪洗ふ 大石悦子【季語=髪洗ふ(夏)】

    五十なほ待つ心あり髪洗ふ大石悦子(『花神俳句館 大石悦子』)…

  3. 口中のくらきおもひの更衣 飯島晴子【季語=更衣(夏)】

    口中のくらきおもひの更衣)飯島晴子 掲句の「更衣」は、綿入…

  4. しばらくは箒目に蟻したがへり 本宮哲郎【季語=蟻(夏)】

    しばらくは箒目に蟻したがへり)本宮哲郎 目的地は決っている…

  5. 滝落したり落したり落したり 清崎敏郎【季語=滝(夏)】

    滝落したり落したり落したり清崎敏郎立夏が過ぎ1週間が経った…

  6. 大揺れのもののおもてを蟻の道 千葉皓史【季語=蟻(夏)】

  7. 電車いままつしぐらなり桐の花 星野立子【季語=桐の花(夏)】

  8. 煮し蕗の透きとほりたり茎の虚 小澤實【季語=蕗(夏)】

  9. 青い薔薇わたくし恋のペシミスト 高澤晶子【季語=薔薇(夏)】

  10. 日光に底力つく桐の花 飯島晴子【季語=桐の花(夏)】

  11. 逢はぬ間に逢へなくなりぬ桐の花 中西夕紀【季語=桐の花(夏)】

  12. あれは伊予こちらは備後春の風 武田物外【季語=春の風(春)】

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  5. 冴えかへるもののひとつに夜の鼻 加藤楸邨【季語=冴返る(春)】

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