ハイクノミカタ

  1. 銀河系のとある酒場のヒヤシンス 橋 閒石【季語=ヒヤシンス(春)】

    銀河系のとある酒場のヒヤシンス橋 閒石(『橋閒石全句集』)ヒヤシンスは晩春の季語。たしか小学校のときに球根を透明なガラス容器で栽培し成長を観察する教育を受けたような覚えがあるのだけれど、咲いてしまえ…

  2. 遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】

    遠き屋根に日のあたる春惜しみけり)久保田万太郎『流寓抄』晩…

  3. 皮むけばバナナしりりと音すなり 犬星星人【季語=バナナ(夏)】

    皮むけばバナナしりりと音すなり)犬星星人(「蒼海」14号より)…

  4. 恋終りアスパラガスの青すぎる 神保千恵子【季語=アスパラガス(春)】

    恋終りアスパラガスの青すぎる神保千恵子(『現代俳句選集』)…

  5. 気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子【季語=春(春)】

    気を強く春の円座に坐つてゐる)飯島晴子 〈いつも二階に肌ぬ…

  6. 春の言葉おぼえて体おもくなる 小田島渚【季語=春(春)】

  7. 風光りすなはちもののみな光る 鷹羽狩行【季語=風光る(春)】

  8. 春の日やあの世この世と馬車を駆り 中村苑子【季語=春の日(春)】

  9. 美しきものに火種と蝶の息 宇佐美魚目【季語=蝶(春)】 

  10. 遠足や眠る先生はじめて見る 斉藤志歩【季語=遠足(春)】

  11. 春の雁うすうす果てし旅の恋 小林康治【季語=春の雁(春)】

  12. 遅れて着く花粉まみれの人喰沼 飯島晴子【無季】

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  5. 一臓器とも耕人の皺の首 谷口智行【季語=耕人(春)】

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