ハイクノミカタ
-
つばめつばめ泥が好きなる燕かな 細見綾子【季語=燕(春)】
つばめつばめ泥が好きなる燕かな)細見綾子今年も燕が来た。留学先から帰国してきた息子を迎えるため早朝の成田に行った帰りのことだった。昨年の巣はすっかりなくなってしまっていて真っ新な状態から作り直してい…
-
晴れ曇りおほよそ曇りつつじ燃ゆ 篠田悌二郎【季語=躑躅(春)】
晴れ曇りおほよそ曇りつつじ燃ゆ篠田悌二郎 今週、軽井沢へ仕…
-
灰神楽かと思ひきや杉花粉 天沢退二郎【季語=杉花粉(春)】
灰神楽かと思ひきや杉花粉天沢退二郎(「アマタイ句帳」思潮社)…
-
対岸の比良や比叡や麦青む 対中いずみ【季語=麦青む(春)】
対岸の比良や比叡や麦青む)対中いずみ『水瓶』つい先日友だち…
-
生きのよき魚つめたし花蘇芳 津川絵理子【季語=花蘇芳(春)】
生きのよき魚つめたし花蘇芳)津川絵理子手に触れた魚のつめた…
-
恋の神えやみの神や鎮花祭 松瀬青々【季語=鎮花祭(春)】
-
人とゆく野にうぐひすの貌強き 飯島晴子【季語=鶯(春)】
-
鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】
-
山又山山桜又山桜 阿波野青畝【季語=山桜(春)】
-
黄沙いまかの楼蘭を発つらむか 藤田湘子【季語=黄沙(春)】
-
眼前にある花の句とその花と 田中裕明【季語=花(春)】
-
菜の花や部屋一室のラジオ局 相子智恵【季語=菜の花(春)】