ハイクノミカタ

  1. 雷をおそれぬ者はおろかなり 良寛【季語=雷(夏)】

    雷をおそれぬ者はおろかなり)良寛 『リング』シリーズや『貞子』を手がけた中田秀夫監督が20年以上前雑誌のインタビューで語っていたことがずっと記憶に残っている。現代の、特に都心には闇が少なく恐怖が不足…

  2. うつとりと人見る奈良の鹿子哉 正岡子規【季語=鹿子(夏)】

    うつとりと人見る奈良の鹿子哉正岡子規 先日、ある句会にて鹿…

  3. アルプスの雪渓見えてくる離陸 稲畑汀子【季語=雪渓(夏)】

    アルプスの雪渓見えてくる離陸稲畑汀子(『稲畑汀子俳句集成』)…

  4. 妹の手をとり水の香の方へ 小山玄紀

    妹の手をとり水の香の方へ)小山玄紀「ねじまわし」第6号(2023)…

  5. 田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男【季語=田植(夏)】

    田を植ゑるしづかな音へ出でにけり)中村草田男 今年は草田男…

  6. 夏帯にほのかな浮気心かな 吉屋信子【季語=夏帯(夏)】

  7. 家毀し瀧曼荼羅を下げておく 飯島晴子【季語=滝(夏)】

  8. 子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實【季語=子燕(夏)】

  9. 小燕のさヾめき誰も聞き流し 中村汀女【季語=小燕(夏)】

  10. 巡査つと来てラムネ瓶さかしまに 高濱虚子【季語=ラムネ(夏)】

  11. ハフハフと泳ぎだす蛭ぼく音痴 池禎章【季語=蛭(夏)】

  12. 夏蝶の口くくくくと蜜に震ふ 堀本裕樹【季語=夏蝶(夏)】

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  4. 【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2023年6 月分】
  5. 鶺鴒がとぶぱつと白ぱつと白 村上鞆彦【季語=鶺鴒(秋)】

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  4. 目薬の看板の目はどちらの目 古今亭志ん生
  5. 海市あり別れて匂ふ男あり 秦夕美【季語=海市(春)】
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