女教師ら着きてうるさし黴の宿 鍵和田秞子【季語=黴(夏)】


女教師ら着きてうるさしの宿
鍵和田秞子

とても臨場感のある句だと思いました。自分がその場にいた訳ではないのに、場面の様子が伝わってきます。

移動教室に子どもを連れて行く前に、学年から一人、実地踏査に行きます。省略して「実踏」と言われています。部屋の様子や食事内容、見学先などを写真に撮りながら、行程を確認していきます。他の学校の方も一緒に行くことが多いです。部屋では様々な学校の様子を聞くことができ、それもまた勉強になります。撮ってきた写真を活用して、保護者会を行ったり、事前学習を行ったりします。

同僚の教員同士で仲が良いと、夏休みに旅行した話をよく聞きます。同僚との旅行で黴の宿を選択するとは思えませんが、それはそれで楽しそうです。

前田拓


【執筆者プロフィール】
前田 拓(まえだ・たく)
昭和63年生まれ、北海道函館市出身。令和元年「炎環」入会、令和三年炎環新人賞、令和八年星野立子新人賞。現在、「炎環」同人、俳人協会会員。



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