冬の季語

【冬の季語】ラグビー

【冬の季語=三冬(11月〜1月)】ラグビー

ラグビーは現在、1年を通して大会や試合が行われているが、体のぶつかり合いの多いラグビーでは、体力の消耗が激しいスポーツであるため、「炎天下」でのプレーは危険。

現在も各カテゴリーでトップの大会(トップリーグ決勝・大学選手権・全国高校ラグビーフットボール大会)は、冬に開催されている。

ラグビープレイヤーを表すのは「ラガーマン」であるが、省略的に「ラガー」として、しばしば季語として使用される。


【ラグビー(上五)】
ラグビーに饐えしジヤケツを著つゝ馴れ 山口誓子
ラグビーのみな口あけて駆けり来る 山口誓子
ラグビーのジヤケツちぎれて闘へる 山口誓子
ラグビーのジヤケツの色の敵味方 福井圭児
ラグビーの頬傷ほてる海見ては 寺山修司
ラグビーや人は何かをはみ出して 飯田冬眞
ラグビーの胸ラグビーの腿の下 阪西敦子
ラグビーの子等のこれほど絵になるか 菅敦
ラグビーの天地遍く使ひけり 堀切克洋

【ラグビー(中七)】
二分一分ラグビーの終末の 山口誓子
イエスゐるやうにラグビーボール置く 齋藤朝比古

【ラグビー(下五)】
煙草より温きものなくラグビー見る 山口誓子


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【春の季語】雨水
  2. 【冬の季語】冴ゆ・冴え
  3. 【夏の季語】田植
  4. 【夏の季語】花火
  5. 【冬の季語】寒椿
  6. 【秋の季語】良夜
  7. 【春の季語】春寒し
  8. 【秋の季語】名月/満月 望月 今日の月 月今宵 十五夜 芋名月

おすすめ記事

  1. 飛んでゐる蝶にいつより蜂の影 中西夕紀【季語=蝶・蜂(春)】
  2. 冴返るまだ粗玉の詩句抱き 上田五千石【季語=冴返る(春)】
  3. 曳けとこそ綱一本の迎鐘 井上弘美【季語=迎鐘(秋)】
  4. 【結社推薦句】コンゲツノハイク【2021年3月分】
  5. きりんの子かゞやく草を喰む五月 杉山久子【季語=五月(夏)】
  6. 【冬の季語】古暦
  7. 白息の駿馬かくれもなき曠野 飯田龍太【季語=白息(冬)】
  8. 赤福の餡べつとりと山雪解 波多野爽波【季語=雪解(春)】 
  9. 大氷柱折りドンペリを冷やしをり 木暮陶句郎【季語=氷柱(冬)】
  10. 冬蟹に尿ればどつと裏返る 只野柯舟【季語=冬蟹(冬)】

Pickup記事

  1. 神保町に銀漢亭があったころ【第3回】青柳飛
  2. 冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】
  3. 【冬の季語】蕪
  4. 【冬の季語】冬の水
  5. 「月光」旅館/開けても開けてもドアがある 高柳重信
  6. 遅れて着く花粉まみれの人喰沼 飯島晴子【無季】
  7. 【冬の季語】雪野
  8. 【結社推薦句】コンゲツノハイク【2022年5月分】
  9. 品川はみな鳥のような人たち 小野裕三
  10. ビーフストロガノフと言へた爽やかに 守屋明俊【季語=爽やか(秋)】
PAGE TOP