「船団」
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恋人奪いの旅だ 菜の花 菜の花 海 坪内稔典【季語=菜の花(春)】
恋人奪いの旅だ 菜の花 菜の花 海坪内稔典『朝の岸』 菜の花が咲く頃、卒業旅行の幹事をしたことがある。私の所属していたサークルでは、在校生が卒業する先輩たちへの餞別として旅行を企画していた。それまで…
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集いて別れのヨオーッと一本締め 雪か 池田澄子【季語=雪(冬)】
集いて別れのヨオーッと一本締め 雪か池田澄子(『シリーズ自句自解Ⅰベスト1…
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動かない方も温められている 芳賀博子
動かない方も温められている)芳賀博子『髷を切る』2018年9月…
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セーターを脱いだかたちがすでに負け 岡野泰輔【季語=セーター(冬)】
セーターを脱いだかたちがすでに負け)岡野泰輔『なめらかな世界の肉』2016…
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橇にゐる母のざらざらしてきたる 宮本佳世乃【季語=橇(冬)】
橇にゐる母のざらざらしてきたる)宮本佳世乃『三〇一号室』2019年12月…
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鱶のあらい皿を洗えば皿は海 谷さやん【季語=鱶(冬)】
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トローチのすつと消えすつと冬の滝 中嶋憲武【季語=冬の滝(冬)】
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雪が降る千人針をご存じか 堀之内千代【季語=雪(冬)】
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誕生日の切符も自動改札に飲まれる 岡田幸生
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牡蠣フライ女の腹にて爆発する 大畑等【季語=牡蠣(冬)】
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泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】
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琴墜ちてくる秋天をくらりくらり 金原まさ子【季語=秋天(秋)】