1. 天窓に落葉を溜めて囲碁倶楽部 加倉井秋を【季語=落葉(秋)】

    天窓に落葉を溜めて囲碁倶楽部加倉井秋を界隈で落葉掃きの人をよく見かけるようになった。見えなくても、シャーッ、シャーッという音が聞こえるだけで、ああ、落葉を掃いているのだな、と分かる。あの音には高空に…

  2. みかんいろのみかんらしくうずもれている 岡田幸生【季語=蜜柑(冬)】

    みかんいろのみかんらしくうずもれている岡田幸生(新版『無伴奏』2015年)…

  3. 海くれて鴨のこゑほのかに白し 芭蕉【季語=鴨(冬)】

    海くれて鴨のこゑほのかに白し)芭蕉共感覚俳句ってなに…

  4. 野分吾が鼻孔を出でて遊ぶかな 永田耕衣【季語=野分(秋)】

    野分吾が鼻孔を出でて遊ぶかな)永田耕衣「驢鳴集」(昭和27…

  5. ここまでは来たよとモアイ置いていく 大川博幸

    ここまでは来たよとモアイ置いていく大川博幸誰が置いていった…

  6. どつさりと菊着せられて切腹す 仙田洋子【季語=菊(秋)】

  7. 昼ごろより時の感じ既に無くなりて樹立のなかに歩みをとどむ 佐藤佐太郎

  8. みちのくに生まれて老いて萩を愛づ  佐藤鬼房【季語=萩(秋)】

  9. 言葉がわからないので笑うてわかれる露草咲いてゐる 種田山頭火【季語=露草(秋)】

  10. 鴨が来て池が愉快となりしかな 坊城俊樹【季語=鴨来る(秋)】

  11. きちかうの開きて青き翅脈かな 遠藤由樹子【季語=きちかう(秋)】

  12. 霧晴れてときどき雲を見る読書 田島健一【季語=霧(秋)】

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