1. 底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史【季語=底紅(秋)】

    底紅や黙つてあがる母の家千葉皓史「母の家」だから、その家は母のものである。およそ作中の人物(子)とは別居しており、父はすでに居らず一人。そういう母を想像させる。「黙つてあがる」だから母は留守で、合鍵…

  2. 輝きてビラ秋空にまだ高し 西澤春雪【季語=秋空(秋)】

    輝きてビラ秋空にまだ高し)西澤春雪松本で開催されるイベント…

  3. つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ先に時が満ちてて 岡井隆

    つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ 先に時が満ちてて岡井隆…

  4. 颱風の去つて玄界灘の月 中村吉右衛門【季語=颱風・月(秋)】

    颱風の去つて玄界灘の月)中村吉右衛門 大村雅朗という編曲家…

  5. 海に出て綿菓子買えるところなし 大高翔

    海に出て綿菓子買えるところなし大高翔(「鳩よ!」1997年8月号)…

  6. サフランもつて迅い太子についてゆく 飯島晴子【季語=サフランの花(秋)】

  7. ときじくのいかづち鳴つて冷やかに 岸本尚毅【季語=冷やか(秋)】

  8. 汽車逃げてゆくごとし野分追ふごとし 目迫秩父【季語=野分(秋)】

  9. 滴りてふたりとは始まりの数 辻美奈子【季語=滴り(夏)】

  10. 盥にあり夜振のえもの尾をまげて   柏崎夢香【季語=夜振(夏)】

  11. 雲の中瀧かゞやきて音もなし 山口青邨【季語=瀧(夏)】

  12. 山羊群れて夕立あとの水ほとり  江川三昧【季語=夕立(夏)】

おすすめ記事

  1. ハフハフと泳ぎだす蛭ぼく音痴 池禎章【季語=蛭(夏)】
  2. 【春の季語】夜桜
  3. 【春の季語】野遊
  4. 寒月下あにいもうとのやうに寝て 大木あまり【季語=寒月(冬)】
  5. 【春の季語】涅槃絵図

Pickup記事

  1. 【秋の季語】秋刀魚
  2. 【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2023年8月分】
  3. 死なさじと肩つかまるゝ氷の下 寺田京子【季語=氷(冬)】
  4. 菜の花や部屋一室のラジオ局 相子智恵【季語=菜の花(春)】
  5. 時雨るるや新幹線の長きかほ 津川絵理子【季語=時雨(冬)】
PAGE TOP