1. 白魚の命の透けて水動く 稲畑汀子【季語=白魚(春)】

    白魚の命の透けて水動く稲畑汀子手前味噌で恐縮だが、筆者が所属している野分会と朔出版が「稲畑汀子俳句集成読書会」を共催している。昨年2月に逝去した稲畑汀子を偲んで「稲畑汀子俳句集成」をより深く読み、本…

  2. 手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代【季語=子かまきり(夏)】

    手の甲に子かまきりをり吹きて逃す)土屋幸代(「蒼海14号」より)…

  3. 春の言葉おぼえて体おもくなる 小田島渚【季語=春(春)】

    春の言葉おぼえて体おもくなる)小田島渚 劇場版「名探偵コナ…

  4. 遅れて着く花粉まみれの人喰沼 飯島晴子【無季】

    遅れて着く花粉まみれの人喰沼)飯島晴子 昭和四十七年、晴子…

  5. 鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】

    鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし)後藤比奈夫浪人時代、論文模…

  6. 春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子【季語=春風(春)】

  7. 春風にこぼれて赤し歯磨粉 正岡子規【季語=春風(春)】

  8. 家濡れて重たくなりぬ花辛夷 森賀まり【季語=花辛夷(春)】 

  9. 鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波【季語=鳥の巣(春)】 

  10. 北寄貝桶ゆすぶつて見せにけり 平川靖子【季語=北寄貝(冬)】 

  11. 薄氷の吹かれて端の重なれる 深見けん二【季語=薄氷(冬)】

  12. 笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子【季語=笹鳴(冬)】 

おすすめ記事

  1. 【春の季語】啓蟄
  2. 【春の季語】蟻穴を出づ
  3. 【夏の季語】バナナ
  4. まはすから嘘つぽくなる白日傘 荒井八雪【季語=白日傘(夏)】
  5. 生きものの影入るるたび泉哭く 飯島晴子【季語=泉(夏)】

Pickup記事

  1. 淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな      山本梅史【季語=鹿(秋)】
  2. 倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第5回】
  3. 【冬の季語】狐
  4. ビール買ふ紙幣をにぎりて人かぞへ 京極杞陽【季語=ビール(夏)】
  5. みちのくに戀ゆゑ細る瀧もがな 筑紫磐井【季語=滝(夏)】
PAGE TOP