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白魚の命の透けて水動く 稲畑汀子【季語=白魚(春)】
白魚の命の透けて水動く稲畑汀子手前味噌で恐縮だが、筆者が所属している野分会と朔出版が「稲畑汀子俳句集成読書会」を共催している。昨年2月に逝去した稲畑汀子を偲んで「稲畑汀子俳句集成」をより深く読み、本…
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手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代【季語=子かまきり(夏)】
手の甲に子かまきりをり吹きて逃す)土屋幸代(「蒼海14号」より)…
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春の言葉おぼえて体おもくなる 小田島渚【季語=春(春)】
春の言葉おぼえて体おもくなる)小田島渚 劇場版「名探偵コナ…
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遅れて着く花粉まみれの人喰沼 飯島晴子【無季】
遅れて着く花粉まみれの人喰沼)飯島晴子 昭和四十七年、晴子…
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鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】
鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし)後藤比奈夫浪人時代、論文模…
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春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子【季語=春風(春)】
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春風にこぼれて赤し歯磨粉 正岡子規【季語=春風(春)】
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家濡れて重たくなりぬ花辛夷 森賀まり【季語=花辛夷(春)】
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鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波【季語=鳥の巣(春)】
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北寄貝桶ゆすぶつて見せにけり 平川靖子【季語=北寄貝(冬)】
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薄氷の吹かれて端の重なれる 深見けん二【季語=薄氷(冬)】
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笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子【季語=笹鳴(冬)】