1. さしあたり坐つてゐるか鵆見て 飯島晴子【季語=鵆(冬)】 

    さしあたり坐つてゐるか鵆(ちどり)見て)飯島晴子ち‐どり【千鳥/鵆】が冬の季語になっているのは、寂しい冬の海辺の風情に合うということから、万葉集の頃から多く詠まれてきた、という文学的な理由からであり…

  2. 息触れて初夢ふたつ響きあふ 正木ゆう子【季語=初夢(新年)】

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  4. 服脱ぎてサンタクロースになるところ 堀切克洋【季語=サンタクロース(冬)】

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  9. 毛帽子をかなぐりすててのゝしれる     三木朱城【季語=毛帽子(冬)】

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