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虎の尾を一本持つて恋人来 小林貴子【季語=虎尾草(夏)】
虎の尾を一本持つて恋人来小林貴子(『北斗七星』) デートの時に男性が持参するプレゼントで一番嬉しいのは何であろうか。ちなみに私は、花束が嬉しかった。アクセサリーや鞄などは、親密になってから貰えば良い…
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白魚の命の透けて水動く 稲畑汀子【季語=白魚(春)】
白魚の命の透けて水動く稲畑汀子手前味噌で恐縮だが、筆者が所…
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手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代【季語=子かまきり(夏)】
手の甲に子かまきりをり吹きて逃す)土屋幸代(「蒼海14号」より)…
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春の言葉おぼえて体おもくなる 小田島渚【季語=春(春)】
春の言葉おぼえて体おもくなる)小田島渚 劇場版「名探偵コナ…
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遅れて着く花粉まみれの人喰沼 飯島晴子【無季】
遅れて着く花粉まみれの人喰沼)飯島晴子 昭和四十七年、晴子…
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鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】
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春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子【季語=春風(春)】
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春風にこぼれて赤し歯磨粉 正岡子規【季語=春風(春)】
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家濡れて重たくなりぬ花辛夷 森賀まり【季語=花辛夷(春)】
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鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波【季語=鳥の巣(春)】
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北寄貝桶ゆすぶつて見せにけり 平川靖子【季語=北寄貝(冬)】
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薄氷の吹かれて端の重なれる 深見けん二【季語=薄氷(冬)】