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東風を負ひ東風にむかひて相離る 三宅清三郎【季語=東風(春)】
東風を負ひ東風にむかひて相離る三宅清三郎みやけ・せいざぶろう昨日4月8日は仏生会(釈迦の誕生日)であり、また高浜虚子忌日でもある。ちょっと事情があって、毎年その日を何となく心にとめて過ごすようになっ…
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海市あり別れて匂ふ男あり 秦夕美【季語=海市(春)】
海市あり別れて匂ふ男あり秦夕美(『逃世鬼』)海市とは蜃気楼…
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さくら仰ぎて雨男雨女 山上樹実雄【季語=桜(春)】
さくら仰ぎて雨男雨女山上樹実雄晴れ女が証明された場に居合わ…
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蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ 飯島晴子【季語=蜷(春)】
蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ)飯島晴子晴子の第三句集『春…
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卒業歌ぴたりと止みて後は風 岩田由美【季語=卒業歌(春)】
卒業歌ぴたりと止みて後は風岩田由美今日は、「3月9日」。日…
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とぼしくて大きくて野の春ともし 鷲谷七菜子【季語=春灯(春)】
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辛酸のほどは椿の絵をかけて 飯島晴子【季語=椿(春)】
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室咲きをきりきり締めて届きたり 蓬田紀枝子【季語=室咲(冬)】
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什器全て鈍器に見えて冬籠 今井聖【季語=冬籠(冬)】
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年逝くや兎は頰を震はせて 飯島晴子【季語=年逝く(冬)】
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破門状書いて破れば時雨かな 詠み人知らず【季語=時雨(冬)】
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雀来て紅梅はまだこどもの木 成田千空【季語=紅梅(春)】