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襖しめて空蟬を吹きくらすかな 飯島晴子【季語=空蟬(夏)】
襖しめて空蟬を吹きくらすかな)飯島晴子) 昭和四九年の作。晴子は五三歳。第二句集の『朱田』に収められている。 この句の季語は、「空蝉」で、夏。しかし、この句にはもう一つ季語が入っている。「襖…
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「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃 片岡絢
「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃片岡絢(『カノ…
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甘き花呑みて緋鯉となりしかな 坊城俊樹【季語=緋鯉(夏)】
甘き花呑みて緋鯉となりしかな)坊城俊樹)お酒はあんまり飲ま…
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体内の水傾けてガラス切る 須藤徹【無季】
体内の水傾けてガラス切る須藤徹(『須藤徹全句集』)前回、高…
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いけにえにフリルがあって恥ずかしい 暮田真名
いけにえにフリルがあって恥ずかしい暮田真名上五中七の措辞は…
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湖の水かたふけて田植かな 高井几董【季語=田植(夏)】
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人妻ぞいそぎんちやくに指入れて 小澤實【季語=磯巾着(春)】
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春ショール靡きやすくて恋ごこち 檜紀代【季語=春ショール(春)】
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あつ雉子あつ人だちふ目が合うて 西野文代【季語=雉子(春)】
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春山もこめて温泉の国造り 高濱虚子【季語=春山(春)】
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夜着いて花の噂やさくら餅 關 圭草【季語=桜餅(春)】
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目つぶりて春を耳嚙む処女同志 高篤三【季語=春(春)】