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水喧嘩恋のもつれも加はりて 相島虚吼【季語=水喧嘩(夏)】
水喧嘩恋のもつれも加はりて相島虚吼(『虚吼句集』) 田植えを終え、青田になる頃に起きる村同士の水喧嘩。流れてくる川の水を上流の田んぼが引きすぎてしまうと、下流の田んぼに水が回らない。旱梅雨の時には、…
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赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子【季語=牡丹(夏)】
赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな稲畑汀子先週の土曜日、鎌倉虚子…
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白い部屋メロンのありてその匂ひ 上田信治【季語=メロン(夏)】
白い部屋メロンのありてその匂ひ)上田信治『リボン』(邑書林 2017年)…
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虎の尾を一本持つて恋人来 小林貴子【季語=虎尾草(夏)】
虎の尾を一本持つて恋人来小林貴子(『北斗七星』) デートの…
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白魚の命の透けて水動く 稲畑汀子【季語=白魚(春)】
白魚の命の透けて水動く稲畑汀子手前味噌で恐縮だが、筆者が所…
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手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代【季語=子かまきり(夏)】
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春の言葉おぼえて体おもくなる 小田島渚【季語=春(春)】
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遅れて着く花粉まみれの人喰沼 飯島晴子【無季】
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鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】
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春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子【季語=春風(春)】
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春風にこぼれて赤し歯磨粉 正岡子規【季語=春風(春)】
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家濡れて重たくなりぬ花辛夷 森賀まり【季語=花辛夷(春)】