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みじろがず白いマスクの中にいる 梶大輔【季語=マスク(冬)】
みじろがず白いマスクの中にいる梶大輔初めて見たとき、「上手い!」ではなく「うわっ!」と思った。言葉が出なかったのである。「白い」という述語のもつ明るさ、「マスク」というどこか人間味を薄れさせるアイテ…
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枇杷の花ふつうの未来だといいな 越智友亮【季語=枇杷の花(冬)】
枇杷の花ふつうの未来だといいな越智友亮 連載も三回目。皆さ…
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新道をきつねの風がすすんでゐる 飯島晴子【季語=狐(冬)】
新道をきつねの風がすすんでゐる)飯島晴子 きつねの風とは何…
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凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎【季語=凍る(冬)】
凍る夜の大姿見は灯を映す一力五郎私に影響を与えた「駒草」の…
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恋の刻急げ アリスの兎もぐもぐもぐ 中村憲子【季語=兎(冬)】
恋の刻急げ アリスの兎もぐもぐもぐ中村憲子 遅刻癖のある男…
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霜柱五分その下の固き土 田尾紅葉子【季語=霜柱(冬)】
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白鳥の花の身又の日はありや 成田千空【季語=白鳥(冬)】
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いつせいに柱の燃ゆる都かな 三橋敏雄
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若き日の映画も見たりして二日 大牧広【季語=二日(新年)】
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美しき時雨の虹に人を待つ 森田愛子【季語=時雨(冬)】
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雪の速さで降りてゆくエレベーター 正木ゆう子【季語=雪(冬)】
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或るときのたつた一つの干葡萄 阿部青鞋